全国学力調査についての見解
平成20年4月23日
数検財団
理事長 田大進吉
算数、数学について
「だれもが一定の時間をかけて練習・鍛錬すれば目に見えて向上する技量・力」を算数・数学技能という。その技能は「・・・することができる」と表現できるものである。
 調査問題の出題の趣旨は、「開け閉めするドアの動きが、円の一部であることを見出すことができる。」や「発展的に考え、予想した事柄を説明することができる。」などと示されている。
 このことは学校現場が今後、算数・数学指導をする上で充分検討し、先生たちが新たな技量として身に付け、かつ、子どもたちに具体的指導を展開していかなければならない重要な観点である。

 さて、今回の調査問題について私見を述べさせていただくと、@中学校の問題については第1回めの採点評価に困難を来たしたのか、読解力を強く意識してか、記述・表現力が軽んじられた印象がある。A小学校の問題については採点評価が順調にいったことが推し量られるが、バランスのいいかたちで作問されている。B総評として、算数・数学力が今世紀現代社会の主要な問題、例えば地球環境や食料の安全性もしくはエネルギーの問題解決に役立つのだというメッセージがほしかったと思う。

 今回の調査を通して数検財団としては、経済的観点からのPISAの調査などにあまり影響されないよう、人を育て人が育つ世界の基礎数学に根ざした検定の実施を推進するため、@記述の重要性 A世界標準 B安全と安心 の観点を重視していく考えです。