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トップページ  > 数学検定とは  > 算数・数学を学ぶ意味
文/渡邉信(財団法人 日本数学検定協会 常務理事)
◆算数・数学を学ぶ意味

 子育てをした経験があるお母さん、子どもの成長を見守ったことを思い出してみませんか。子どもは年を聞かれると、楽しそうに指で意思表示をします。その時の子どもの笑顔を覚えていませんか。数の概念を知らなくても親のまねをしながら、一生懸命に数を理解していきます。また、鉛筆を持って書く丸は自然に『顔』の形になり、美しい丸を書くようになったのではないでしょうか。図の美しさ、丸から四角への変化と図形を確認していきます。そして、「なぜ…?」と親に聞いてきたでしょう。この子どもの質問に答えることは難しかったことも子育てのときの楽しかった思い出かもしれません。

 算数は『数量や図形についての基礎的・基本的な知識を身につけることと、日常の事象について筋道を立てて考え、表現する』ことをめざします。この算数的活動は子どもが成長するときに、子ども自らが積極的に学習しようとしていると思いませんか。何か特別なこととしての算数を教え込もうとするのではなく、生まれながらに子ども自らが求めている感じがしてなりません。算数・数学という言葉では新しい特殊なことを学ぶことと思うかもしれませんが、子どもは一生懸命に算数的活動を身につけていきます。

 数の概念がわかり、図形の違いを理解していくと、次は考える筋道を聞いてきます。子どもが聞いてきた質問を覚えていることがあるかもしれません。空を見ながら、「曇ってなーに?」「どうして空は青いの?」のように素朴な問題の答えを求めてきます。親は困りながらもその答えに苦しみながら説明したのではないでしょうか。そして、親の答えを素直に聞く姿に、子どもの真剣さを見たかもしれません。物事に対しての考え方、論理的筋道を追いかける算数・数学的な活動につながっていくのです。

 そして、子どもは親を離れて自分自身で考えるようになっていくでしょう。親の質問は「2+3はいくつ?」と具体的なことを離れて抽象的な言葉になっていきます。そして「5」と正しく答えるときに、子どもは満面の笑みを浮かべてはいませんでしたか。できるということはものすごくうれしいことということも、子どもが示す表現でわかります。自ら考えるということの楽しさ、すばらしさを体得して少しずつ成長していくのです。

 「算数・数学を学ぶ意味」は、ものすごく難しい質問のように思えますが、子どもの成長を見ていくと自然になされている部分と関係していると思いませんか。この子どもが要求していることに親は子どもと同じように真剣に応えていく、この学びが正しい「算数・数学を学ぶ意味」の大きなテーマであり、自ら考え、自ら楽しいと思う子どもの素直な心の育成へとつながるのではないでしょうか。

 
◆数学検定で算数(数学)力を試す! 合格が自信につながる!

 算数を学ぶことは小学生にとって楽しい教科の1つといわれています。「できた」喜びを体得できるからなのです。算数の楽しかった思い出の1つは、答えを求めることができたときの満足感であったのではないでしょうか。うれしかったことは、自分で考え正解を得たときの満足感の記憶があるのではないかと思います。しかし、学びを押しつけられることによって、この楽しさが失われてしまいます。この結果、好きであった算数は、嫌いな数学に変わっていくのでしょう。できた楽しさから、できないと指摘されるという心理的な変化が影響しているのかもしれません。

 数学検定は試験を受けるのではありません。自分の持っている数学力を試し、考えることに挑戦することです。まず、自分の力にふさわしい問題を考えることによって、算数・数学の楽しさがよみがえってきます。そして、何事にも挑戦しようとする向上心が育っていきます。そして、できるということを再確認できる楽しさが「合格」として示されたときに、生きる力になるに違いありません。

 
合格体験記 受検の手引き
 
 
(写真提供:ペイレスイメージ)
 
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